アトピーを保湿で治療・予防する方法とは

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アトピー体質改善.comでは根本原因であるアトピー・アレルギー体質改善をするための正しい知識をご紹介しています。

アトピーを保湿で治療・予防する方法とは

アトピーを保湿で治療・予防する方法のお話です。アトピー性皮膚炎というのは、二つの要素から発生します。まずは、外から入ってきた異物に対して過剰反応してしまうアレルギー体質・・・もう一つは、異物を皮膚から侵入させないためのバリア機能の低下です。

このどちらが欠けてもいけませんので、アトピー・アレルギー体質改善も同時進行しなければいけませんが、皮膚のバリア機能「保湿」を保ってあげないといけません。

皮膚のバリア機能で大切な役目を果たすのがセラミドです。皮膚の角質細胞の間をセラミドがしっかり埋めていれば、水分の蒸発も異物の侵入も防げるのです。肌の保湿が必須です。

そうすれば、アトピー・アレルギー反応も抑えられるわけです。

実際に、アトピー患者さんの皮膚の角質層を分析調査してみると、セラミドの量が少ないのです。これでは、角質層が破壊され、水分を逃しやすく、乾燥肌になってしまいます。つまり異物が外から侵入しやすくなってしまうわけです。

これを「アトピー性ドライスキン」と呼んだりします。

また、セラミドが少ないと角質層が薄くなり、水分を保てないだけでなく、痒み(かゆみ)を感じる神経がすぐそばでつながりやすくなって、それだけでも痒みがひどくなってしまうのです。

保湿外用薬は、そのセラミドの不足を補ってくれ、アトピー・アレルギー源の異物の侵入、そして痒みの連鎖を最小限に抑えてくれます。

アトピー用保湿外用薬は以下の物ですが、ステロイドと違い副作用はあまり心配はないので、1日何回か塗っても良いです。2・3回は塗る必要がありますが、特にお風呂上りで5分以内に塗って、せっかくの水分を逃さないようにしましょう。

【油脂性軟膏】
白色ワセリン、プロペト、サンホワイト、プラスチベース、亜鉛華単軟膏、親水軟膏、アズノール軟膏があります。特徴としては、刺激はほとんどないですが、ベ夕つき感があります。

【尿素クリーム・ローション】
ウレパール、ケラチナミン、パスタロンなどです。特徴は保温効果が高く、ベ夕つき感が少ないです。炎症のある部位に塗ると刺激がおこる場合があるので気を付けましょう。

【ヘパリン類似物質】
ヒルドイド、ヒルドイドソフト、ヒルドイドローションなどです。特徴は保温効果が高く、ベ夕つき感が少ないです。塗りやすいがわずかな臭いがあります。

【セラミド】
キュレル、AKマイルドクリームなどがあります。特徴は、セラミドは皮膚にある天然の角質細胞間脂質ですので、肌との相性は良いです。市販されていますが、やや高価なのが難点です。

【その他】
ユベラ軟膏、ザーネ軟膏、オリーブ油も保湿効果があります。特徴はベ夕つき感が少ないですが、使用感は商品によって異なる面があります。

以上が、アトピー治療や予防に効果のある保湿外用薬ですが、これだけではアトピーは治りません。生活習慣の改善や、ツボの温熱療法・マッサージ療法などによる体質改善も同時進行しないと完治はできません。

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