アトピー性皮膚炎が起こるメカニズムとは

一言でアトピー性皮膚炎を言い表すと、「年齢特有のあらわれ方をする慢性の痒い湿疹」ということになります。

例えば乳児期は頭、顔に始まって、かなりの頻度で体幹(胴体)から四肢へと湿疹が拡がっていきます。

また幼小児期は頚部、肘や膝の裏に赤みのある湿疹が発生します。さらに思春期・成人期になると、大半は上半身(顔、頚、胸、背)に、固くて動物の皮のようにザラザラした湿疹が確認できます。

これは、悪化と軽快を繰り返す慢性のアレルギー疾患で、血液検査をすると、アレルギー疾患に特有のIgE抗体が見られるので、アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつと考えられています。

このアレルギー反応が原因で起こる病気がアレルギー疾患ですが、異物(抗原)が体内に入ってくると、まず、マクロファージ(白血球の一種)が抗原を取り込み、T細胞(白血球に分類されるリンパ球の一種)に抗原の情報を伝えます。

その情報を受け取ったT細胞は自ら抗原の処理を行なうほかに、B細胞(同じくリンパ球の一種)に指令を出して抗原ごとに抗体をつくらせます。

作られた抗体はそれぞれ特定の抗原に結合し、抗原を無害化します。これが抗原抗体反応、つまり免疫反応と呼ばれるものです。

アトピーなどのアレルギーは、この免疫反応が強すぎることが一因になります。

 

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